
発電所診断サービス
運用している太陽光発電所の、発電量や売電収入が予想より低い、設備がよく故障するなどのお困りごとはありませんか。
太陽光発電所は故障の発見が難しいため、修理が遅れ売電損失が膨らんでしまうおそれがあります。
当社では、これまでに多数の発電所のO&Mを実践してきた経験をもとに、見えにくい不具合や予防的に修繕が必要な箇所を洗い出す「発電所診断サービス」を提供いたします。皆さまの発電所の現状を把握し、ポテンシャルを引き出すための「健康診断」をしてみませんか。
竣工前や保証期間が過ぎる前、またはセカンダリ物件としての購入前における第三者評価としてもご利用いただけます。
基本コース
検査内容により、2種類の基本コースをご用意しています。ご予算や目的に応じてお選び頂けます。
また、検査項目の自由な組み合わせや、1項目だけ承ることも可能ですので、お気軽にご相談ください。
主な検査項目 | ライトコース | フルスペックコース |
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1. 赤外線サーモグラフィ検査(ドローン使用) | ◎ | ◎ |
2. 出力特性検査(IV カーブ測定) | ◯ | ◎ |
3. 接続箱・架台の状態検査 | ◯ | ◎ |
4. 土壌・排水設備等の状態検査 | ◎ | |
5. 絶縁性能検査 | ◎ | |
6. ストリング断線検査 | ◎ | |
7. EL(エレクトロ・ルミネッセンス)検査 | ◎ | |
8. その他主要設備の目視検査 | ◯ | ◎ |
◎ 全数またはアレイごとに実施 ◯ 抜き取り検査
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赤外線サーモグラフィ検査
赤外線を用いることで、目視では発見の難しいホットスポットと呼ばれる異常過熱部を探知する検査手法です。
ストリング、モジュール内部の断線や表面ガラスの破損等を発見するのに適しています。当社では、見逃しのないようドローンを用いて全パネルの検査を行います。オレンジ色の発熱部分は断線等による停電状態を示唆しています。 遮光がないのにホットスポット現象が発生しているパネルの様子※メーカーによる無償交換になる可能性があります。 -
出力特性検査(IVカーブ測定)
全てのストリングについて、IV カーブと呼ばれるパネルの出力特性を測定します。その結果をもとに発電所が設計通りの出力で発電しているかの評価・解析を行います。また、異常のあるパネルの特定・原因分析も実施します。
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ストリング断線検査
専用の装置を用いて、ストリングの断線やクラスタ断線と呼ばれるパネル内部の断線を発見します。
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絶縁性能検査
絶縁性能が低下すると、漏電状態となり、発電所の長期間停止につながる可能性があります。
絶縁抵抗を測定することで、早期に問題箇所を特定し対策を打つことができます。 -
EL(エレクトロ・ルミネッセンス)検査
特殊カメラを搭載したドローンでEL撮影を行う様子 目視や赤外線では検出困難な内部状態をレントゲン写真のように視認することができます。セルクラックやPID(Potential Induced Degradation:電力誘起出力低下)現象などで出力が低下したパネルを発見することができます。
左:正常なパネル
右:モジュール裏面にあるキズが内部まで及んでいるパネル
竣工検査サービス
発電所の引き渡し時に行う検収作業を、お客さまに代わり実施します。
専門技術を持ったエンジニアの目で、設計通りに不具合なく施工されているかを評価し、不具合があれば指摘を行います。
また、発電所の保守・運用にあたり、当社の豊富なトラブル対応実績からトラブル未然防止のためのアドバイスもご提供しています。
検査内容
- 発電設備の検査
- 太陽光パネル、PCS、接続箱などの電気設備が正しく据付けられているか検査します。
- 施工品質の検査
- 架台の高さや傾斜角、締付ボルトのトルクなどを測定し、構造物が正しく施工されているかを検査します。
- その他設備の検査
- 日射計などのセンサー類や各所の防水処置、排水設備など、発電所の運用やトラブル防止に関する検査をします。
- 安全性に関する検査
- ケーブル接続、接地など安全に関わる要素、設備が正しく施工されているかを検査します。
- 法令に関する検査
- 標識やフェンスの高さなど法令に適合しているかを検査します。
- 完成図書の検査
- 各種図面、仕様書、施工記録など完成図書としてあるべき書類が揃っているかを検査します。(原則、EPC 会社とのヒアリングも実施します。)
※検査は、上記に加えて「発電所診断サービス」の検査項目も実施します。
項目の追加・削除は柔軟に対応させていただきますので、お気軽にご相談ください。
検査例
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パネルの傾斜角測定 -
ボルトのトルク測定 -
モジュールコネクタの取り付け状況確認 -
敷地内の洗堀を確認 -
電線管の防水処置を確認